寄り付かない場合は注文はどうなるのか?

更新日 2020年8月20日

寄付き(寄り付き)/ 寄る とは? -このページの概要-

  • ● 寄付きとは取引所の開場時に注文をすり合わせる事
  • ● 寄付かない場合,注文は約定しない
  • ● PTS取引を利用すれば 寄付き前の注文も可能
株の寄付のイメージ画像

株式投資の「寄付」とは取引所の開場時に買い注文と売り注文をすり合わせる行為や時間のことです。
※ここで買い注文と売り注文が一致し、値が決まる=売買が成立する事を「寄る」と言います。

この寄付きはすぐに終わるときもあれば, そうでない時もあります。

なぜ寄付きに時間がかかるのか, 寄付きの注文が入らなかった場合にどうなるのか, 寄付き前に注文をする方法 を解説したいと思います。

「寄付き(寄り付き)」ってなに?

証券取引所では 買い注文 と 売り注文 を組み合わせて スピーディに売買を成立させていきます。 しかし どちらかの注文に偏っている状態では, 証券取引所としては売買が一致するまで待つしかありません。

特に 立会い時間における午前9時前後は 「寄付」 と呼ばれており, 当日の株価の方向性が決まる重要なシーンです。 すぐに売買が成立して寄り付く日もあれば, しばらく気配値だけで推移する日もあります。

証券会社の注文方法には この寄付にだけ有効にする条件付けもあります
SBI証券などの証券の場合では、執行条件付注文として寄付にのみ有効な指値注文「寄指(よりさし)」と, 寄付にのみ有効な成行注文「寄成(よりなり)」が可能です。

それだけ投資家にとって注目される時間帯であり, デイトレードでは寄付の間に売買する銘柄を決めてしまうのが基本です。 立会い時間中はリアルタイムで 株価 が変動していきますが, 寄り付いた株価から判断されていく傾向にあります。

多くのケースでは 最長でも5分程度で寄り付きます。 一時的に気配値が剥離しているだけなので, 売買を成立させる為に 買い手 と 売り手 が少しずつ歩み寄っていくのです。

そのため 午前9時に株価が表示されないことは珍しくなく, 慌てる必要はありません

寄付かないときの2つの理由

1.買い注文が殺到しているケース

投資家として注意しなければならないのは, まったく寄り付かない展開になった場合です。 これには大きく分けて2つの原因がありますが, いずれにせよ 証券取引所から発表されるニュースを確認しなければいけません。

1つ目の原因は 前日に比べて 買い注文 が 大幅に増加していること です。 同数の売り注文が出てくるまで寄り付かないものの, その銘柄を保有している投資家にとっては有利な展開と言えます。

2.売り注文が殺到しているケース

2つ目の原因は, 前日に比べて 売り注文 が 大きな割合を占めていること です。 本来の企業価値よりも割高になった時などに発生しやすく, 当日中に寄り付いても ほとんど売買が成立しないケースが多く見られます。

投資対象としての魅力が下がった銘柄では, 連日売り注文ばかりになった事例もあるのです。 もしも保有している銘柄で 売り注文が集中したら, 早めに企業情報を確認しておきましょう。

株価が極端な値動きをしないように, 証券取引所が特別気配を提示することもあります。 売り注文 と 買い注文 に大きな差が出ているサインであり, 投資家側に分かりやすいように「特別」という表現をしているのが特徴です。

日本の証券取引所には1日の値幅制限があるので, 特別気配のまま立会い時間が終了しても 一定範囲までとなります。 ただし 翌日にはまた新たな値幅制限が設定される為, 保有している銘柄で寄り付かない時は要注意です。

寄り付き前に注文する方法は?

では, 寄付きが始まる9時前に注文する方法はないのでしょうか?

取引所取引では取引時間が決まっている為 不可能ですが, PTS取引(私設取引システム)を行う事によって可能です。

PTS取引とは 東証などの取引所を通さない株の取引システム(私設取引システム)の事で, PTSを利用することにより取引所の時間外でも取引が可能になります。
つまり, 寄り付き前の時間にでも注文が可能になるという事です。

取引所とPTSの取引時間 比較

  • 「 取引所 」の取引時間 ※東証の例
  • ・前場 9:00 ~ 11:30
  • ・後場 12:30 ~ 15:00
  • ⇒ 取引時間の合計 : 5時間
  • 「 PTS 」の取引時間 ※SBI証券の例
  • ・ デイタイム 8:20 ~ 16:00
  • ・ナイトタイム 16:30 ~ 23:59
  • ⇒ 取引時間の合計 : 約15.1時間

PTS取引は普段使っている口座で 同じように取引できるため 特別な準備や知識は必要ありません。手数料も取引所取引と同水準です。

ただし, 東証に比べ取引量が少ないことから希望の価格で約定しづらい, 指値でしか注文ができないというデメリットもあります。
しかし, 寄り前でも夜間でも注文が可能=注文可能時間が増えるという事は投資家にとって 大きなメリットだと思います。

PTS取引が可能なネット証券は?

PTS取引が可能なネット証券は 「SBI証券」, 「楽天証券」, 「松井証券」 の3社となっています。

それぞれ取引時間や手数料などに違いがあるため, よく比較して口座を選びましょう! 株の夜間取引の仕組み: PTSとは? | PTS取引のできる口座を比較

ネット証券のPTS比較
証券会社名 PTS取引時間 PTS取引手数料 対象取引 NISAでのPTS取引
10万 30万 50万 100万
「SBI証券」の企業ロゴ

SBI証券

8:20~16:00
16:30~23:59
99円 275円 275円 535円 現物取引
信用取引
ナイトタイムセッション(16:30~23:59)は 0円
「楽天証券」の企業ロゴ

楽天証券

8:20~16:00
17:00~23:59
99円 275円 275円 535円 現物取引
信用取引
「松井証券」の企業ロゴ

松井証券

8:20~16:00
17:00~23:59
0円 0円 0円 1,100円 現物取引のみ

※調査方法:公式サイトから各調査データを取得

※楽天証券は超割コース適用時を記載

※全て税込

PTS取引でおすすめの証券会社は SBI証券です。SBI証券のPTS取引は, ナイトタイムセッションが手数料0円, デイタイムでも取引所取引より5%安い手数料となっています。また、現物・信用取引にも対応していることから PTS取引を考えている方は 口座を開けておいて損をしない証券会社です。

この記事を書いた人

証券会社比較.tokyoの著者

瓜生 勝(うりう まさる)

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
みんなの株式 ネット証券比較プロデューサー
みんなの株式,Yahooファイナンス,株探,株マップ,IFISの比較コンテンツ作成。その他 JPX,TFX,インヴァスト証券,マネックス証券,岡三オンライン証券などの特集記事作成も経験。

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