米国株の投資信託とは?どれがおすすめ?買う前に知っておきたい米国の経済指標の違いを解説!

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コロナ禍による株価の暴落と暴騰で 今後の株価の動きが注目を浴びている「米国株市場」。

投資家たちもその動きを見逃さまいと 日本国内でも米国株投資が人気を得ています。

では、手軽に米国株へ投資する方法はないのでしょうか?

このページでは、米国株に投資したいけど どれに投資していいのかわからない や 個別銘柄ではなく「米国株市場そのものに投資したい」といった 株初心者のために 「米国株投資信託」について わかりやすく解説していきます。

米国株投資信託とは?

まずは「投資信託(投信)」について ざっくり説明します。
※詳しい説明は「投資信託とは?」をご覧ください。

投資信託とは、投資家から集めた資金を使って プロのファンドマネージャーが国内外の株式や債券などの商品を運用する投資商品 の事です。

日本国内の商品だけをパッケージした投信(ファンド)もあれば、米国だけ もしくは 世界中の商品を集めた投信 など数多くの投資信託が存在しています。

デメリットとして 信託報酬(保有している間に発生する 管理・運用会社への手数料)といったコストが発生してしまう という点が挙げられますが、個別株と比べると、

というのは 投資未経験者でも始めやすいメリットで、おすすめの商品だと言えます。

インデックス型とアクティブ型の投資信託

投資信託は、大きく分けると ある経済指標をベンチマークとして、それを上回るようにつくられたアクティブ型の投資信託と、その経済指標と同じ動きをするようにつくられたインデックス型の投資信託の2種類があります。

インデックス型の米国株投資信託であれば 米国株市場の動きに応じて運用できる という事に繋がります。

米国株の代表的な指数について

つまり、米国株株投信を始めるには まずは ベンチマークとされている米国の経済指標を知っておく必要があるというわけです。では、具体的に米国の経済指標にはどのようなものがあるのでしょうか?

米国株に投資する上で 必ず押さえておきたい3つの代表的な指数を紹介します。

ダウ平均株価

ダウ平均株価とは、ダウジョーンズ社による ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQなど上場の 米国経済を代表する30銘柄の株価から算出されている「ダウ工業株30種平均」 のことです。

ダウ平均株価は、名前の通り上記30銘柄の平均株価を指数化したものです。
構成30銘柄は 一貫して安定した収益を上げている優良企業とされ、経済市況や時代の変化を踏まえ 企業が現在の経済動向との関連性が低くなった場合 不定期に入れ替えが行われています。

※直近だと2020年8月に石油のエクソン・モービルなど3銘柄が外され 代わりにIT・バイオ 3銘柄が入り込みました。

ダウ工業株30種平均 代表構成銘柄
銘柄名 ティッカー 業種
アップル AAPL IT・通信
インテル INTC IT・通信
シスコシステムズ CSCO IT・通信
マイクロソフト MSFT IT・通信
ボーイング BA 工業
シェプロン CVX エネルギー
コカ・コーラ KO 一般消費財(飲料)
ベライゾン・コミュニケーションズ VZ IT・通信
メルク MRK 医療関連
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー JPM 金融

※2020年10月28日時点

ナスダック総合指数

NASDAQ(ナスダック)上場全銘柄の時価総額加重平均指数のこと。1971年2月5日を基準値100として算出されています。

ナスダックには3,000銘柄以上が上場しており アップルやマイクロソフト、グーグルなどIT関連銘柄が主力となっています。

また ナスダック上場の時価総額の大きい銘柄(金融企業除く)で構成されたNASDAQ100指数も 代表的な指数です。

ナスダック総合指数 代表構成銘柄
銘柄名 ティッカー 業種
アップル AAPL IT・通信
アマゾン・ドット・コム AMZN サービス(オンライン小売)
フェイスブック FB SNSサービス
マイクロソフト MSFT IT・通信
アルファベット GOOG IT・通信
テスラ TSLA 自動車製造
エヌビディア NVDA IT・通信
ペイパル・ホールディングス PYPL サービス(電子決済)
アドビ ADBE IT・通信
ネットフリックス NFLX サービス(配信)

※2020年10月28日時点

S&P500指数

S&P500指数は S&Pダウジョーンズ社による ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQ上場の 代表500銘柄の株価から算出されている時価総額加重平均指数 のことです。

1941年から1943年の平均を基準値10として算出されています。

S&P500の銘柄は、「時価総額が一定以上」「浮動株率50%以上」「4四半期連続で黒字決算企業」「セクターバランス」などの選定基準によって選ばれています。

S&P500指数 代表構成銘柄
銘柄名 ティッカー 業種
アップル AAPL IT・通信
アマゾン・ドット・コム AMZN サービス(オンライン小売)
フェイスブック FB SNSサービス
マイクロソフト MSFT IT・通信
アルファベット GOOG IT・通信
バークシャー・ハサウェイ BRK-B 金融
JPモルガン・チェース・アンド・カンパニー JPM 金融
ジョンソン&ジョンソン JNJ 医療関連
ビザ V 工業(クレジットカード・決済関連)
プロクター・アンド・ギャンブル PG 一般消費財

※2020年10月28日時点

比較

ダウ平均 ナスダック総合 S&P500
構成銘柄 米国経済を代表する30銘柄 NASDAQ上場全銘柄 S&Pダウジョーンズ社選定の500銘柄
算出方法 平均株価指数 時価総額加重平均指数 時価総額加重平均指数
特徴 時代に沿った アメリカの代表30企業。
銘柄入替が都度行われる。
ベンチャー向け市場。
GAFAなどIT・通信系の銘柄が多い。
幅広い業種から500銘柄で構成されているため、
ダウ平均と比べ 米国市場そのものの動きを反映している。

平均株価指数と時価総額加重平均指数の違いは?

平均株価指数とは、株価の合計を各社数で割った 単純な株価の平均値。
日本では「日経平均株価」が、アメリカでは「ダウ平均株価」が平均株価指数で算出されています。
平均株価指数では、単純に株価の大きな銘柄で左右される のが特徴です。


一方、時価総額加重平均指数とは 時価総額(株価×発行株数)の合計を、特定の時点での時価総額合計を割って算出する指数。 つまり、過去の時点から現在まで 時価総額がどれくらい変動したのかがわかる指数です。
日本では「TOPIX」、アメリカでは「ナスダック総合指数」「S&P500」などが時価総額加重平均指数で算出されています。 時価総額加重平均では、株価ではなく 時価総額(企業価値)の大きな銘柄に影響される のが特徴です。

上述したように、アップルやグーグルのような単体の個別銘柄ではなく、この指数に沿って連動する株価への投資=米国市場そのものに投資できるのが インデックス型の「米国株投資信託」 です。

米国株投資信託にはどんなものがある?

では実際に どのようなインデックス型投資信託があるのか 代表的なものを紹介していきます。

インデックス型投資信託のメリットは、S&P500連動であれば 少額でもこの500銘柄に分散投資しているのと同じ状況になる という点です。
また、指数以上を目指すアクティブ型投信と比べて 信託報酬など運用コストが低いのも特徴です。

ダウ平均連動

iFree NYダウ・インデックス
管理費用 0.2475%
運用・委託会社 大和アセットマネジメント
つみたてNISA
純資産 193.01億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム
eMAXIS NYダウインデックス
管理費用 0.66%
運用・委託会社 三菱UFJ国際投信
つみたてNISA
純資産 186.46億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム
たわらノーロード NYダウ
管理費用 0.2475%
運用・委託会社 アセットマネジメントOne
つみたてNISA 不可
純資産 37.35億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム

ナスダック総合(ナスダック100)指数連動

iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
管理費用 0.495%
運用・委託会社 大和アセットマネジメント
つみたてNISA 不可
純資産 108.26億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム
iFreeレバレッジ NASDAQ100
管理費用 0.99%
運用・委託会社 大和アセットマネジメント
つみたてNISA 不可
純資産 310.54億円
その他 為替ヘッジあり , レバレッジ
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム

S&P500指数 連動

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
管理費用 0.0938%
運用・委託会社 SBIアセットマネジメント
つみたてNISA
純資産 753.91億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 マネックス カブコム
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
管理費用 0.0968%
運用・委託会社 三菱UFJ国際投信
つみたてNISA
純資産 1694.61億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム
iFree S&P500インデックス
管理費用 0.2475%
運用・委託会社 大和アセットマネジメント
つみたてNISA
純資産 145.20億円
その他 為替ヘッジなし
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム
iFreeレバレッジ S&P500
管理費用 0.99%
運用・委託会社 大和アセットマネジメント
つみたてNISA 不可
純資産 23.55億円
その他 為替ヘッジあり , レバレッジ
取扱 SBI証券 楽天証券 松井証券 マネックス カブコム

※調査日:2020年10月28日

※取扱証券会社は代表的な証券のみ記載

投資信託を選ぶポイント

投資信託を選ぶ基準として、対象商品・ベンチマークの他に いくつか抑えておくべきポイントを紹介します。

取引コスト

まずコストに注目してみましょう。

投資信託では買付手数料(現在ではほとんどの証券会社で投信の買付手数料は0円)の他、「信託報酬」というコストが発生します。

信託報酬とは、管理・運用費として 運用会社に支払われる費用の事です。
投資信託の保有中に発生し、信託財産から毎日差し引かれています。

信託報酬はファンドによって異なり、年率として記載されていますので 事前にチェックしておく必要があります。

為替リスク

米国株に限らず 海外の資産へ投資する場合、日本円で商品を買っても 通常は投資先の国の通貨で投資を行う事になります。

この場合、日本円から海外通貨へ両替が発生するわけですから、日本円←→海外通貨の間に為替レートの動きが影響します。

  • 外国通貨が高くなる=円安・・・円換算した場合に利益
  • 外国通貨が安くなる=円高・・・円換算した場合に損失

この為替リスクを避ける事を「為替ヘッジ」といいます。
海外投資信託の場合 各ファンドで「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」のものが存在します。

為替ヘッジなしの場合、為替相場のレートが影響し、為替差損益が発生します。

為替ヘッジありの場合、為替相場のレートは影響せず、為替差損益は発生しません。ただしヘッジコストが発生します。

つみたてNISA

つみたてNISAで投信運用を行う際は 対象の商品がつみたてNISAで買えるかどうかも必ずチェックしておきましょう。

つみたてNISAでは、金融庁が定めた投資信託のみが対象となっており、レバレッジがかかったファンドなどは対象外となっています。

投資信託の運用は、好みのファンドを取り扱っている証券会社で行うのがベストでしょう。
S&P500の投資信託で人気のSBIバンガードS&P500はSBI証券マネックスなどでしか取扱がありません。

その他にも 各証券会社によってポイントサービスなどが異なりますから、今から投資信託を始める方はぜひ下記のページを参考にしてみてください。投資初心者でも安心できる投資信託おすすめ口座ランキング

「米国株投資信託」に関するQ&A

米国株投資信託にメリットとデメリットはありますか?

米国株投資信託には以下のようなメリット・デメリットが考えられます。

米国株投信のメリット

米国株投信のデメリット

インデックス型投信とはどんなものですか?

インデックス型投資信託とは、特定の指数と連動するように構成された投資信託の事です。
特定の指数とは、「日経平均株価」や「TOPIX」、米国であれば「ダウ平均株価」「S&P500指数」などの経済指標の事を指します。

インデックス型の他に、アクティブ型投資信託というものもあります。
アクティブ型は、市場平均よりも良い高値を目指すようにつくられた投信タイプで、その分値動きが起こるため リターンもあればリスクも大きい商品です。デメリットとして インデックスと比べ信託報酬が高い といったデメリットもあります。

レバレッジ型投信とはどんなものですか?

レバレッジ型の投資信託とは、特定の指標の倍以上の値動きを目指す投資信託の事です。

株価が上がった時は大きなリターンを得れますが、その反面 下がった時はリスクが大きいというデメリットがあります。

米国株の投資信託にも レバレッジ型投信があり、S&P500指数の値動きの2倍を目指す「iFreeレバレッジ S&P500」などが人気です。

NISA/つみたてNISAでも米国株投信は買えますか?

NISA、つみたてNISAでももちろん米国株投信が買えます。

ただし対象外の商品もあるので 事前にチェックしておきましょう。
レバレッジのきいた投資信託は、米国・日本に限らず つみたてNISAの対象外となっている点も注意が必要です。

投資信託でおすすめの証券会社はどこですか?

投資信託を運用する証券会社は、「取扱銘柄数の多さ」・「取引,運用管理のしやすさ」・「サポートやポイントなどのサービス」から選んでみましょう。

取扱数の多さ・保有のポイントサービスでみると、楽天証券がおすすめです。ネット証券では投信の取扱数が最多で、投信スクリーニングにも力を入れている証券です。もちろん 米国株投資信託の取扱数も多く 好みの投資信託が見つかるはずです。

NISA・つみたてNISAはもちろん、投信の保有でのポイントサービスや、楽天カードでの積立決済でポイント付与など 投資信託の積立に相性が良いサービスを提供しています。米国株は長期保有でリターンを狙える商品なので 米国投信の場合は、こういったサービスと併せて長期運用していくのがおすすめです。

この記事を書いた人

証券会社比較.tokyoの著者

瓜生 勝(うりう まさる)

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
みんなの株式 ネット証券比較プロデューサー
みんなの株式,Yahooファイナンス,株探,株マップ,IFISの比較コンテンツ作成。その他 JPX,TFX,インヴァスト証券,マネックス証券,岡三オンライン証券などの特集記事作成も経験。