おすすめのポイント投資は?ネット証券のポイント投資比較一覧!
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2019年4月にサービスを開始した、Tポイント投資をメインサービスとしたSBIネオモバイル証券が話題となっています。ネット証券ではその他にも、気軽に投資ができる「ポイント投資」サービスに力を入れています。
今、証券会社や各業者ではどのようなポイント投資ができるのか、ネット証券を中心に調査・比較してみました!
ネット証券のポイント投資を比較
ポイント投資ができる主要な証券会社の比較です。
ネット証券会社では SBI証券 , SBIネオモバイル証券(ネオモバ) , 楽天証券 , 松井証券 , インヴァスト証券 がポイント投資を行っています。これらのポイント投資サービスは、ポイントを現金として扱い、実際に現物株式・投資信託などを購入する投資タイプになります。
また、ドコモではdポイントでの投資運用が可能となっており、ネット証券ではありませんが比較のために掲載しています。ドコモでのポイント投資は、あくまでも「ポイント」を運用するもので、投信やETFと連動した値動きをする疑似投資タイプとなっています。
※調査日:2019年10月
※調査担当: 瓜生 勝 (著者)
※調査方法:公式サイトから各調査データを取得
※ポイントサービスとしては、その他にも DMM株 ではDMM株ポイントが、マネックス証券 ではマネックスポイントなどのサービスがあります。DMM株ポイントは現金に交換、マネックスポイントは株式手数料・その他ポイント等に交換できますが、ポイント投資には利用できません。
このページではポイント投資に焦点を当てて紹介しているため、比較表には掲載しておりません。
比較のポイント
まずは、どのポイントが貯まるかと、どのような商品に利用できるかという点に注目しましょう。
ポイントが貯まりやすく、また使いやすいという点では、なじみのあるTポイント・楽天ポイント・dポイントが圧倒的だと思います。松井証券ポイントやインヴァストカードポイントなどはそれぞれのクレジットカードユーザーにとっては貯まりやすいため、自分のカード利用状況やポイント状況をみて選ぶのがおすすめです。
またそれぞれの業者でポイントで運用できる対象商品が異なります。SBIネオモバイル証券 と 楽天証券でのみ現物株のポイント購入が可能となっています(楽天証券での現物株ポイント投資は2019年10月28日から)。その他の証券では、投信やETFの運用などに使用可能となっています。
それでは、それぞれの証券会社のポイント投資の内容を説明していきます。
ポイント投資比較_SBI証券
SBI証券では、Tポイントを投資信託の買付に使うことができます。100円分のポイントから投信の買い付けに利用でき、ポイントは購入代金の全部・一部のみのどちらでも利用できます。
SBI証券のポイント投資
業者名 |
SBI証券 |
対象ポイント |
Tポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
投資信託買付(金額指定の買付のみ) |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
〇 (購入した投信を売却) |
特定・一般・NISA |
ポイント付与 |
【SBI証券でのTポイント付与率】
・国内株式手数料マイレージ(国内株式現物取引)
スタンダードプラン手数料及び現物PTS取引手数料の月間の合計手数料の1.1%相当のポイント
・投信マイレージ(投資信託保有残高)
対象投資信託の月間平均保有額が、
1,000万円未満のお客様に年率0.1%相当のポイント
1,000万円以上のお客様に年率0.2%相当のポイント
・金・プラチナ・銀マイレージ(金・プラチナ・銀取引)
スポット取引手数料、および積立買付手数料の月間合計手数料の1.0%相当のポイント
・新規口座開設
期間固定Tポイント 一律100ポイント
・国内株式入庫
1回の移管入庫につき100ポイント(異名義からの移管は対象外)
|
ポイント投資比較_SBIネオモバイル証券(ネオモバ)
ネオモバではTポイントを現物株の購入に利用できます。また、S株(単元未満株・ミニ株)にも利用することができるので、少額のポイントからでも投資が可能です。
SBIネオモバイル証券(ネオモバ)のポイント投資
業者名 |
ネオモバ |
対象ポイント |
Tポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
現物株 |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
〇 (購入した現物株を売却) |
特定 |
ポイント付与 |
【ネオモバでのTポイント付与率】
サービス利用料の支払い確定で、期間固定Tポイント200pt / サービス利用料(税抜)の1%
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ポイント投資比較_楽天証券
楽天証券では楽天スーパーポイントを、現物株の購入・手数料、投資信託の買付の全額・一部に利用ができます。現物株のポイント投資は2019年10月28日より開始のサービスで、NISA口座・PTS夜間取引にも使用することができます。
※楽天証券では、楽天スーパーポイントが貯まる「楽天スーパーポイントコース」と楽天証券ポイントが貯まる「楽天証券ポイントコース」があります。楽天証券ポイントは、楽天スーパーポイントに1:1で交換することができ、ポイント投資には「楽天スーパーポイント」が利用できます。
楽天証券のポイント投資
業者名 |
楽天証券 |
対象ポイント |
楽天スーパーポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
現物株(IPO・PO・ライツオファリングは除く)・投資信託 |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
〇 (購入した現物株・投信を売却) |
特定・一般・NISA |
ポイント付与 |
【楽天証券でのポイント付与率】
・株取引手数料の1%
・投資信託の積立を、楽天カードの決済で設定すると、100円の買付につき1ポイント
・投信積立サービスの買付手数料(税込み)の全額をポイントバック(投信積立サービス対象のファンドのうち、申込み手数料がかかるもの。)
・ハッピープログラム など
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ポイント投資比較_松井証券
松井証券では、オリジナルポイントサービスである松井証券ポイントが利用できます。クレジットカード(MATSUI SECURITIES CARD)利用、投信の購入・保有によってポイントが付与されます。
ポイント投資としては、対象の投資信託の買付にポイントが利用できます。
その他、ポイントをamazonギフト券などの商品と交換することも可能です。
松井証券のポイント投資
業者名 |
松井証券 |
対象ポイント |
松井証券ポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
投資信託(ひふみプラス・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス・eMAXIS Slim バランス8資産均等型) |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
〇 (購入した投信を売却) |
特定・一般(特定口座が未開設の場合) |
ポイント付与 |
・「MATSUI SECURITIES CARD」利用で、利用金額の1%
・対象の投資信託の月間平均保有金額に応じて、年間0.1%のポイント
・対象の投資信託の購入時手数料(税抜)を、全額ポイント還元
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ポイント投資比較_インヴァスト証券
FXをメインに扱うインヴァスト証券では、インヴァスト証券が発行するクレジットカード「インヴァストカード」の利用でインヴァストカードポイントが貯まります。ポイントは毎月現金化され、自動的にETF(CFD)の積立投資にあてられます。つまり、ポイントをわざわざ自分で投資することなく、貯まったポイントは放っておいたままで自動で運用されるという事です。
インヴァストカードは、インヴァスト証券のトライオートETF口座を開設し、マネーハッチからカードの申し込みが可能です。インヴァストカードには通常のカードと、ゴールドカードがあり、それぞれポイント還元率などが異なります。
インヴァスト証券の証券口座(外部リンク:FX比較.tokyo)
インヴァスト証券のポイント投資
業者名 |
インヴァスト証券 |
対象ポイント |
インヴァストカードポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
ETF(CFD) |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
〇 (口座より出金) |
トライオートETF口座 |
ポイント付与 |
・「インヴァストカード」利用で、利用金額の1%
・「インヴァストゴールドカード」利用で、利用金額の1.5%
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ポイント投資比較_docomo
ドコモはご存じの通り証券会社ではありませんが、ポイント投資・運用に力をいれている業者です。
ドコモ携帯の利用やお買い物等で貯めたdポイントを運用ポイントに交換し、投信・ETF(と連動した値動きをとるコース)に投資するという、ポイント自体を運用する疑似投資タイプになっています。運用ポイントはいつでもdポイントに交換することができ、dポイントとして使用できます。
docomoのポイント投資
業者名 |
docomo |
対象ポイント |
dポイント |
対象商品 |
ポイント利用単位 |
ETF |
1ポイント=1円から |
現金での出金 |
対象口座 |
× (dポイントとして使用) |
口座不要 |
初心者でもすぐわかる!「ポイント投資」に関するQ&A
ポイント投資とはなんですか?
ポイント投資とは現金を使わず、各企業のポイントサービスを使って投資・運用を行うことです。
おなじみのTポイントやdポイント、楽天ポイントなどをショッピングで消費するだけでなく、ポイントを元手に投資として運用でき、特定のネット証券の口座などで行うことができます。
ポイント投資には、ポイントを現金として扱い、実際に商品を購入・投資するタイプ(SBI証券、ネオモバのTポイント投資、楽天証券の楽天ポイント投資など)と、ポイント自体を運用するタイプ(docomoのdポイント投資など)があります。
ポイント投資のメリット、デメリットを教えてください
ポイント投資のメリット・デメリットとしては以下が挙げられます。
ポイント投資のメリット
- ・現金を使わずに手軽に投資ができる=現金を使わず投資の知識を得れる
- ・ポイントを間接的に現金化(※できないポイントもあり)
ポイント投資のデメリット
- ・ある程度まとまったポイントが必要
- ・各証券などでの口座開設が必要
どのポイントで投資するのがおすすめですか?
自分の貯めているポイント状況によるため、正直なところ、ここがおすすめ!といったポイントはありません。
自身の買い物頻度や、お手持ちのクレジットカードなど貯まりやすいポイントで行うのがベストだと思います。
強いていうのであれば、ポイント投資は投信やETFがメインですが、SBIネオモバイル証券のTポイント投資 や 楽天証券の楽天ポイント では現物株にもポイントを使えるので、他のポイント投資サービスよりも投資の幅が広がると思います。
※楽天証券での現物株ポイント投資は2019年10月28日より開始のサービスです。