つみたてNISA(積立NISA)のメリット・デメリット

更新日 2020年4月28日

つみたてNISAのメリット・デメリット

つみたてNISA(積立NISA)とは、2018年スタートの長期投資を支援する非課税口座です。

つみたてNISAを利用する上でのメリットやデメリット・注意点をまとめましたので、口座開設前にぜひ一度ご覧ください。

つみたてNISAのメリット

では、通常の証券口座での投資と比べて、どう違うのかを解説しながら、つみたてのNISAのメリットを紹介します。

初心者でも安心して運用できる

つみたてNISAは、対象の投資信託を非課税で運用することのできる口座です。(※対象の投資信託、非課税枠については後ほど詳しく説明します。)

長期での積立・分散を支援している制度で、初心者でも始めやすいというのがメリットになっています。

どういった点で初心者が始めやすいかというと、まずは買付できる金融商品が金融庁選定の長期投資向き投資信託に限られるという点です。

手数料が低い・分配金が少ないなど、金融庁はつみたてNISAの対象商品を以下のように定めています。

投資対象商品:長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託

○例えば公募株式投資信託の場合、以下の要件をすべて満たすもの
・販売手数料はゼロ(ノーロード)
・信託報酬は一定水準以下(例:国内株のインデックス投信の場合0.5%以下)に限定
・顧客一人ひとりに対して、その顧客が過去1年間に負担した信託報酬の概算金額を通知すること
・信託契約期間が無期限または20年以上であること
・分配頻度が毎月でないこと
・ヘッジ目的の場合等を除き、デリバティブ取引による運用を行っていないこと

引用:金融庁「つみたてNISAの概要」(外部リンク)

証券会社や金融機関によって取扱の投信は異なりますが、この基準はどの業者でも変わりはありません。
※参照:ネット証券の つみたてNISAを比較・ランキング

金融庁選定の投資信託=安心して選べるという事になるので、その点は投資初心者の方にはメリットになると思います。

年40万円まで非課税

つみたてNISAを行う上で、一番のメリットは年間最大40万円(最長20年間)の投資額に対しての利益が非課税になるという点です。

通常、株式投資では株を売って利益が出た場合や配当金を受け取った場合は税金を支払わなくてはなりません(一般口座/特定口座の通常口座では、利益に対して20.315%の税金が発生)。
NISAと同じく、つみたてNISAでも利益が非課税対象となります。
※参照:つみたてNISAと一般NISAの違いとは?をご覧ください

年40万までなので、一ヵ月およそ33,000円が積立として投資が可能です。最初の投資資金が少なくても、積立投資が始められるのもメリットの一つですね。

上のグラフは、auカブコム証券のつみたてNISAシミュレーションにおいて 仮に投資信託の年率7%、毎月3万円で20年間積立を行った場合の成果です。

最終的な金額としては、
最終金額(累計積立額+運用益):15,312,182円
累計積立額(月3万×20年):7,200,000円
運用益(最終金額-累計積立額):8,112,182円
課税額(運用益×税率20.315%):1,647,990円
となります。

通常口座の場合では、運用益が課税対象となるので上記の課税額分が、トータルの税金として差し引かれます。

しかし、つみたてNISAではこの課税額が非課税になるので、通常口座で積立を行うよりも課税額分の1,647,990円おトクになるという結果になります。

つみたてNISAのデメリット

続いて、つみたてNISAのデメリットを解説します。

購入できる商品は投資信託のみ

さきほど説明したように、つみたてNISAではNISAと異なり、つみたてNISA口座で投資できる金融商品は、特定の投資信託のみとなっています。

NISAのように、自由な株式の買付ができる口座ではありません。

損益通算ができない

つみたてNISAでは、損益通算が行えません

通常口座では、複数口座で取引を行っている場合などで ある口座での利益と、ある口座の損を相殺することができます。
※詳しくは複数口座で損益通算できますか?をご覧ください。

つみたてNISAにおいて、NISAと同じく、このような相殺(損益通算)ができません。
この点については、NISAのデメリット・注意点に詳しく記載してあります。

ロールオーバーできない

つみたてNISAの期限(20年)後、ロールオーバーはできません

一般NISAの場合では、5年の非課税期間終了後に、保有している商品を翌年のNISA非課税枠に移管し、再度非課税枠で運用する「ロールオーバー」が可能です。

しかし、つみたてNISAの場合ではこのロールオーバーができず、期間終了後は一般口座・特定口座などの通常口座へ払い出されます。

つみたてNISA運用時の注意点

デメリットとは言えませんが、つみたてNISAの注意点をいくつか挙げます。

元本保証がない

つみたてNISAは、預金とは違い あくまでも「投資」になりますので、元本保証はありません。
※関連:元本保証がされていない投資運用の注意点

繰り越し不可

つみたてNISAには、上述したように年40万円までが非課税対象枠となります。仮に1年で40万円に達せず未使用枠があったとしても、その枠を翌年以降に繰り越して利用する事はできません。

1人1口座・一般NISAとの併用不可

NISAとつみたてNISAでは、どちらか1口座のみ利用できます。併用はできませんので、ご注意ください。

ただし、iDeCoとの併用は可能となっています。
※参照:NISA,つみたてNISA,iDeCoとの違いは?

この記事を書いた人

瓜生 勝(うりう まさる)

株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド
みんなの株式 ネット証券比較プロデューサー
みんなの株式,Yahooファイナンス,株探,株マップ,IFISの比較コンテンツ作成。その他 JPX,TFX,インヴァスト証券,マネックス証券,岡三オンライン証券などの特集記事作成も経験。